2026年3月21日、震災復興団体の農地にて、親子で環境の学びを得られる食育体験「親子で『環境食農育』仙台まなびプロジェクト」全12回の集大成となる振り返り企画を実施しました。参加は13組33名。年度初めから土に触れ、作物と向き合い、残渣を資源として循環させる環境教育の積み重ねを、親子と一緒に確かめる一日となりました。
当日は、年度を通して取り組んできた「土づくり」「宮城の伝統野菜の植え付け」「残差野菜の堆肥化」について、畑の状態や堆肥の様子を見ながら振り返りを行いました。
スタッフとしては、単発の体験に終わらせず、作業の意味が参加者の中でつながっていくことを大切に準備してきましたが、実際に畑に立つと、子どもたちの記憶と感覚が想像以上に残っていることに驚かされました。
振り返りの後は、体験を通して育ててきた野菜の収穫を行い、参加者へ配布しました。子どもたちからは「あの時の種がこんなにおっきくなった」といった声が上がり、春先の種まきや苗の小ささを思い出しながら、成長の結果を手に取って確かめる姿が印象的でした。また、堆肥化の場面では「踏んだ野菜が堆肥になっている~」と、過去の作業が“今の土”に変わっていることを実感する反応が見られ、環境学習として最も伝えたかった「循環」が、体験を通して腑に落ちた瞬間だったと感じています。
昼食は、収穫した野菜を使った野菜汁に加え、長ネギ&牛タンのバーベキューを実施しました。自分たちが関わって育てた食材を、みんなで調理し、味わい、言葉を交わしながら食べる時間は、学びの“まとめ”であると同時に、一年間の努力をねぎらう場にもなりました。風が強い一日ではありましたが、食事の場面を中心に笑顔が多く見られ、スタッフとしても安全面に配慮しつつ、温かな雰囲気を保てたことを嬉しく思います。
また、本企画には年間講師の猪股先生からご講評をいただき、一年間の農育の取り組みが親子の成長につながっている点を高く評価していただきました。さらにもう一人の講師・佐藤先生も駆けつけてくださり、参加者・講師・スタッフ・地元の町内会の担当者さん・地元の農家さんがそろって、この一年の「過程」と「結果」を同じ場で共有することができました。
畑の変化、子どもたちの気づき、家庭での会話へ波及したことなど、点でなく線として見える振り返りとなり、次年度に向けた確かな手応えを得る機会となりました。


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